2013年11月06日

BOØWY『BABY ACTION 』を聴こう

相互して頂いている「異常な日々の異常な雑記」の管理人、煎茶さんとTwitterでBOØWYの話題になったので、久しぶりにアルバム引っ張り出して聴いてました。それでちょこっと何か書きたくなったので。タイトルは煎茶さんが楽曲評論系のエントリーで使うパターンのパクリですごめんなさい。

Boowy『Dreamin'』を聴こう : 異常な日々の異常な雑記

BOØWYは全然リアルタイムじゃないんだけど、中学生の頃、何かのきっかけでアルバム聴いて「これだ!」と思いましたね。何が「これだ!」なのかは今もってよくわからないですが(笑)これがいわゆる思春期の初期衝動というやつなんでしょうか。

1stや2ndが含み持っている初期の新宿ロフトの暗闇で蠢くようなある種のうさん臭い空気感みたいな感じも好きですが、 サウンドという点ではBEATEMOTIONで完成した感はあります。ギターアレンジが本当に煌びやかなアルバム。本当にあの時代によくここまでの音を作ったなあって思う。

けど普通に曲としては3rd収録のこれが一番好きだったりするんだよね。



ハイテンションなツービートにいかにも80年代な軽薄な歌詞。Aメロのスカっぽいカッティングとサビのテンションコード流し弾きのコントラストに布袋さんのセンスを感じます。歌って楽しい。弾いても楽しい。

やっぱりRockってカッコつけてなんぼじゃないですか? 昔、何かのスコアブックでLUNASEAのSUGIZOさんが「Rockていうのはバカバカしい事を格好良くやるもんだ」というような趣旨の言葉を言われてて、それが多分Rockの本質だと俺は思うんですけど、それができるのってやっぱり時代性っていうのと関係しているんじゃないかな。バブルの狂騒期と重なった第2次バンドブームと呼ばれるあの時代のRockにはわけのわからない自信に満ちた力強さみたいなものがありますね。BOØWYが「BOØWY以前、BOØWY以後」と語られる所以は、そういったRockの本質的な部分と、いわゆるポップと呼ばれる大衆的で普遍的な要素を高い次元において絶妙なバランスで統合する事に初めて成功した点にあるんでしょう。

完全に余談ですが俺のRockは2000年くらいで終わってて、その後、心に刺さったアルバムっていうのはマジでSupercellの1stと放課後ティータイムくらいしか無いんだよね。映画けいおんの名シーンの一つにロンドンのジュビリー・ガーデンズで唯ちゃんが「ごはんはおかず」のラストに適当な英語(?)を載っけたワンコーラスを追加して絶唱する場面がありますが、あれはまさに「バカバカしい事を格好良く」ということを素でやっているわけです。

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放課後ティータイム in MOVIE
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タグ:音楽
posted by かがみ at 03:01 | 文化論

2013年11月04日

ゆるやかに進んでいく「イエスタディをうたって」の世界。こういう植物系恋愛も悪くないよね。

買ってずっとほったらかしてたイスタデイをうたっての7巻読んだので、その書評というか感想。



20代の複数の男女が織りなす恋愛群像劇で、プロット的にはまあ凡庸でありふれたものなんだけど、絵画のデッサンのような作画や何気ない台詞とか背景の空気感なんかが渾然一体となって独自の世界観を構築している。

この作品、第1巻が出たの1999年で今現在やっと9巻目。思い出したように連載を再開していつの間にか休んでるみたいな繰り返しで今もゆったりと続いてる。

物語の展開自体ものんびりしてて、リクオもハルちゃんも榀子も相変わらずまどろっこしい。なんかみんなね。自分の行動に一生懸命理由をつけているんですよ。恋に対して凄いめんどくさい手続きを踏まないと次に進めないと思ってる感じ。そういう立居振舞や心理描写をひとつひとつ丁寧なタッチで描いててる。

植物系の恋愛の理想形っていうのかね?当事者だとまさにあるある感満載だろうし、傍観者的にも見ててもどかしい、だがそれがいい、っていう。こういうめんどくさい恋に共感できる人はけっこう多いと思います。

秋から冬へ移ろいゆくこの季節にぴったりの作品。居沢と杏子さんは是非くっついて幸せになってほしいんだけどね。
タグ:漫画 恋愛
posted by かがみ at 03:00 | 文化論

2013年10月31日

通じて観ればまどかは根暗で泣き虫な少女が世界を変えた話

ローソン×映画まどマギキャンペーン 10/29からは「キュゥべえボウル」プレゼントも 〈はてなブックマークニュース〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)

ローソンの袋がなんとまどマギ仕様に!! これは欲しいいいいいいい

いちおう近くのローソンに行ってみたんですけどね。普通に普通の袋でした。売り切れ?たのかね。正直な話、ローソン仕様?かなにかを意識したのであろう浴衣のデザインはあんまり好みじゃないかな。QBボウルは抽選ではなく対象商品5個を購入した人から先着順にもらえる。

暁美ほむらに妥協をさせなかった「劇場版魔法少女まどか☆マギカ 新編」 - りきおの雑記・ブログ

今まで見た中で一番腑に落ちた的確な論評。そうだね。叛逆の結末の何がダメかと言われれば確かに困るんですよね。むしろ前回はほむら的に言えば完全な妥協、あの子が幸せであれば私はそれでいいよ的なノスタルジーですね。情愛の念なんて一枚めくれば昏くドロドロした気持ちの悪い感情の奔流ですから。ほむら的には今回を持ってめでたく初志を貫徹してことになる。愛と希望の物語がいつも美しいとは限らない。結果として三部作は通じて観れば泣き虫で寝暗な少女が世界を変える話ともいえ、文学としてはこれはこれで完結してしまってるわけです。それでもまあ続きが観たいわけなんですが。

posted by かがみ at 04:25 | 文化論

2013年10月30日

あえて綺麗に纏めない事で次に繋げた物語

魔法少女まどか☆マギカ:劇場版アニメ第3弾が土日2日間でトップ 興収4億突破 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

考察的に思いついた事は、とりあえず前回書いてしまったので、今回はだらだらとコメントするだけ。

エヴァQは初動2日で11億3000万。やはり彼我の差はでかいか・・けどまあ良く頑張ったよ。けいおんみたいな露骨なリピーター特典は無いけど、あの内容だったら黙ってても複数回見る人はおおいでしょう。

【まどか☆マギカ】叛逆の物語を見たらもう完全に「ほむらちゃん」がこういう人にしか見えないwww : 虹神速報-にじそく

公式が病気だっという今作。ガチ百合どころじゃないよあれは。さや杏くらいのマイルドな百合が丁度微笑ましい。TV版のほむらは好きな人が幸せでいてくれれば、たとえその隣に自分はいなくてもいいという思考で何とか自分を納得させていた。それがまどかの独白を聞いてしまい決壊してしまったんだろうね。

魔法少女まどか☆マギカ:Pが語る誕生秘話 気になる「次」は? - MANTANWEB(まんたんウェブ)

2期とかは企業的には本当に白紙なんだろう。岩上プロデューサーと新房総監督は続編に意欲的なニュアンスが感じられる。虚淵さんもひねくれたコメントをしているけど書けと言われれば書くんでしょう。 ラストのぐるぐる巻の扉を見せられた時はああこれで本当に終わりなのかなってリアルに途方に暮れましたが、今思えば、最後をあえて綺麗にまとめなかったのは、まどか世界観を押し広げる事で次ぎに繋げたいという、製作陣の意図なのかもしれない。というかぜひそうであって欲しい。


おまけ。叛逆関連リンク集。せっかく集めたので。

希望と絶望を止揚する第三原理としての愛〜『まどかマギカ叛逆の物語』感想: かぐらかのん

【ネタバレ注意】劇場版『まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』 2ちゃんねる感想まとめ:ひまねっと

【ネタバレ注意】劇場版『まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』考察まとめ:ひまねっと

『劇場版まどか☆マギカ 叛逆の物語』を観てきました、が… - 2nd ROUGH

「魔法少女になりたくない」 将来の夢、ついにランク圏外

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アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と清算主義

彼女と、【彼女】のすれ違い ―劇場版まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語感想 ※ネタバレ有― - 最果ての夜

魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語の感想、殴り書き。

確かにファンディスク的な要素はあるかな。オマエラこれが観たかったんだろう的な。

大好きな魔法少女にバッチリ再会できたよ!(まどかマギカ叛逆の物語) - シロクマの屑籠

「昆虫のように観察して、豚のように萌えろ」というシロクマ先生の至言がまさに当てはまる作品だった。


posted by かがみ at 02:09 | 文化論

2013年10月29日

希望と絶望を止揚する第三原理としての愛〜『まどかマギカ叛逆の物語』感想

「まどマギ」とプリキュアが興収1、2位 - シネマニュース : nikkansports.com

強烈なまでに目眩がした。華やかな前半、感動の中盤、そして狂気のどんでん返し。銀幕に狂い咲く果てしなき百合の花々の繚乱に我々観客はただただ呆然と戦慄する他は無かった。

結果として「叛逆の物語」というタイトルには三重の意味があったわけです。叛逆のQB、叛逆のほむら、そして叛逆の虚淵玄。まどかが予想以上に売れ、世間的に何か尊い自己犠牲を描いた物語と受け取られていることに対し、強烈なアンチテーゼを込めて放った回答が銀幕に燦然と映し出されていた。

【ネタバレ注意】劇場版『まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』考察まとめ:ひまねっと

大好きな魔法少女にバッチリ再会できたよ!(まどかマギカ叛逆の物語) - シロクマの屑籠

希望か、絶望か、という二項対立的な問題提起を立てておきながら、蓋を開けて出てきた答えは、狂おしいほどの愛でしたという実に鮮やかなミスリードは美事とするほかは無い。ただ、よくよく考えればこれは必然的な帰結であるようにも思える。この世界では、希望と絶望は差し引きゼロであり、その基本構造は円環の理の許でも変わらない。しかしながらその唯一の例外が暁美ほむらその人であった。円環の理が最愛の人であることを知っている彼女の場合、ソウルジェムが絶望に澱むことは、まどかとの再会が近くなるという「希望」であり、その産み出された希望がソウルジェムを澄み切らせていくことはまどかとの再会が遠ざかる「絶望」以外の何者でもない。いわばほむらのソウルジェムは希望と絶望が常に最高密度でスパークした状態にあったと想像される。かかる相克を止揚すべく生成された第三原理を静的かつ詩的に称するのであれば、それは他ならぬ「愛」ということになる。愛こそが、円環システムに内在する最大のセキュリティホールだったという話です。

けれども我々は決してほむらを責められない。ほむらの行動はある意味、どこまでも人間的です。歴史を振り返れば、或る人は情欲に溺れる方がよほど人間としてリアルだと断じ去り、また或る人は恋愛感情など精神病の一種と嘯いた。情愛の念なんてその内実を他人が客観的に見ればそれはどこまでも罪深く気持ち悪いものでしかないですよ。

その意味において、神々しいまでに美しく終劇した前作にあえて「それでいいのか」という一石を自ら投じ、それを作品のテーマまで昇華させた今作はスタンドアローンの作品として言えば紛うことなき大傑作である事は疑いない。

けれども悲しいかな世間は名作の条件として普遍的な寓話性を期待する。この作品は後の世まで万人に観て貰いたいと願う者としては、この作品がこのまま絶望でも希望でもない欲望の物語として幕を閉じてもらうのはそれもまた困る。果てしなく困難な仕事になるであろう事は承知の上でそれでも敢えて続編の制作を強く祈念する次第ではあります。

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posted by かがみ at 03:46 | 文化論