
Charlotte惜しかったなあ。本当に本当に、惜しいという感じです。この作品、大筋は決して悪くないどころか、美味しい要素を沢山詰め込んでいる。世界観設定は「とある」とシリーズとかと若干かぶるものの、それ自体は決して悪くないし、奈緒ちゃんもユサミサもいい意味でKey的なヒロインの伝統的可愛らしさをきちんと引き継いでいる。
しかしやはり、何とも尺がね・・・足りてなさすぎ。1クールにあまりにも色々な展開を詰め込みすぎてる。物語には「間」というものが必要だから。静があってこそ動が活きるし、葛藤を経てこそ決意は気高く見えるわけですが、本作は展開が早すぎて、感動する前に問題が解決されてしまって、結果、物語はバタバタとした喜劇的な様相すら呈する。麻枝さんがやりたいことは理解できるんだけど、尺の限界というかエロゲレベルの莫大な情報量を原作なしで1クールに詰め込みすぎたため、物語の奥行きとかキャラの心的描写を十分に描き切れておらず、全体的に雑な展開というか何だか軽く見えて非常に残念でした。
あとね、やはりハロハロとZHIENDとは何だったのか、と言いたくなってしまう。バンドを絡ませる展開自体は悪くないというかむしろ個人的には大好物なんですが、その存在感がガルデモの時以上にまるで物語の中で活かされておらず、個々の楽曲自体は実に佳曲揃いだけにこれまた残念。サラのボーカルがループのトリガーになったのはいいがその後何のフォローもなく唐突感だけが残った。 これもまた尺の問題に還元されてしまうわけですが。
けど、ラストは本当に文句なく名シーンでした。AB!が後に引く含みを残した何とも言えないマイナーセブンス的な終わり方であったのに対して、こっちはシンプルな言葉と笑顔。メジャーコードでジャン!って叩き斬る清々しさがあった。最後は綺麗にまとまったかなっていう。こんな考察とか一切ない全体の印象だけを述べた月並な所感で恐縮ですが、この作品、2クールでやればまごう事なき大傑作だったと思います。ええですから、アルバムは買いますよ。
内田真礼による「Charlotte」ハロハロのアルバムの全曲解説動画 :おた☆スケ【声優情報サイト】
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