2015年05月30日

無条件受容という技術

http://anond.hatelabo.jp/touch/20150220115050

相手がどんな行動を取ろうがそれを無条件に受容するというのは別に観音菩薩になれとかじゃないんですよ。かといって無関心というのとは全然違う。無条件受容というのは臨床の現場ではある意味でセオリーというか技術なんです。勿論、実践はなかなか難しいですが。

かつては一斉を風靡した来談者中心療法ですが、現代の臨床現場においては認知行動療法などの後景に退いてしまった感もなくはない。けれどもロジャーズが提唱したセラピストの基本的態度、すなわち無条件受容・共感的理解・自己一致という治療者の基本的態度というのは流派を超えた普遍的な正しい核心があると思います。それはフロイトだろうがユングだろうが認知行動療法だろうが何も変わらないはずです。そしてそれはカウンセリングという隔絶された特殊な場を離れて、対人コミュニケーション全体についても普遍的に言える方法論です。

とにかくも、誰かを変えようと思ったらまず自分が変わらないとね。どんなに眩い真理の御託宣であろうが、結局は相手に伝わらなければ全く意味がないんですよ。

カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ
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posted by かがみ at 00:04 | 心理療法