2014年12月31日

生活保護費のプリペイドカード支給の功罪を考える

大阪市の「プリペイドカードによる生活保護費支給」は官製貧困ビジネス | ハーバービジネスオンライン

大阪市の生活保護のアレ。背後には三井住友、富士通総研、VISA、NTTデータが絡む大規模なプロジェクトなのでどうしても利権的な匂いは確かにしますけど、プリペイドカードによる支出管理は家計ツール的に考えれば決して悪いものじゃない。ただ、残高が残った場合の処理がどうにも気になるわけです。
生活保護法上、まとまった貯金はご法度。違法というわけではないが、受給が打ち切りになる可能性がある。プリペイド残高が翌月に繰り越せるとして、それがまとまった残高になった場合どうなるんだろうか?それは貯金と見做されることになるのではないか?

そういう疑問があったりして、その辺りも明確にしないとね、受給者側としては使い切らなきゃっていう意識になってしまうだろうから、家計管理の観点からは帰って過剰な浪費を促進してしまう可能性もある。関係各位への利益誘導が目的であれば、まさにそれが狙いなのかもしれませんが。どうも全国展開を見据えたモデルケースとしての位置づけもあるみたいだし、これは一自治体の問題に収斂されるものではない気がします。

そういうことを考えた師走でした。後半はまともに更新しなかったけど、来年こそはね、時局的なものから、他愛のない日々の所感に至るまで、色々なものを発信出来たらな、と。そう思ってます。お立ち寄りの際はどうかご愛顧の程、宜しくお願いしますね(#^.^#) 



posted by かがみ at 23:59 | 法律関係

2014年12月17日

携帯電話の2年縛り条項につき最高裁が適法判断

携帯解約金「適法」確定 各社の2年契約プラン - 産経ニュース

上告不受理決定の論旨は記事中からは明らかではないが、途中解約で9500円の解約金が発生するいわゆる2年縛り条項は、損害賠償の予定条項と理解すべきなんでしょうか。

2年契約自体はもとより契約自由の原則から不当とは言えず、その途中解約は契約違反ということになるが、その際発生するキャリア側の損害額をいちいち個別算定する煩瑣を避けるために予め9500円という定額を定めているということになる。これを損害賠償の予定という。

損害賠償の予定自体は民法に規定されており、それ自体としては不当なものではない。問題は9500円という金額が、消費者保護の観点から公序良俗に反するかどうかであり、最高裁の判断としては必ずしもそうはいえまいということなんでしょうか。

果たしてキャリア側の2年契約に対する皮算用が適切なのか、格安スマホが出回るご時世においてはやはり立場は別れるでしょう。ただ、少なくとも、やっぱりいつの間にか2年契約が自動更新されるのは生活実感としては理不尽なわけでして、契約更新に関する周知はもう少しして頂きたい所ではあります。寝た子は起こしたくはないんでしょうけどね。

星も凍てつく寒夜。皆様、どうかご自愛を。

弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業 (光文社新書)
木山 泰嗣
光文社 (2012-04-17)
売り上げランキング: 6,955
タグ:通信
posted by かがみ at 01:22 | 法律関係

2014年12月12日

天使は地獄の底にこそ舞い降りる

最近、全然ラノベ読んで無くて、長々としたよくわからないタイトルの新刊群を横目で見つつ、もうこのジャンルもいいかなとさえ、思ってた昨今ですが、久しぶりに注目してみたくなった作品がこれ。

天使の3P! (電撃文庫)
天使の3P! (電撃文庫)
posted with amazlet at 14.12.11
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2014-11-01)
売り上げランキング: 22,091


天使の3P! (1) (電撃コミックスNEXT)
水谷 悠珠
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス


タイトルの3Pはスリーポイントじゃなくて、スリーピースね、ギター、ベース、ドラムスの最小構成のバンドのこと。間違ってもそういういかがわしい意味じゃないですから。大事なことですからもう一回。スリーピース、ね。

作者は「小学生は最高だぜ\(^o^)/」の迷言で一世を風靡した「ロウきゅーぶ!」の蒼山サグ氏。またもヒロイン全員小学生という確信犯的設定。挫折に塗れた主人公が幼女と触れ合うことを通じて人生の意味を取り戻すという展開も、ロウきゅーぶと同じ物語構造。

いかにもという感じの絵柄も含めて好き嫌いは分かれると思う。ただ、ロウきゅーぶ!もそうだけど、萌えと燃えの調和の取れた文体で紡ぎ出される物語自体はかなりマトモというか、むしろその清冽さに胸を打つものがある。天使は地獄の底にこそ舞い降りるという蒼山作品を流れる通奏低音は決して嫌いではない。

もうコミカライズもはじまってるし、メディアミックス的にはアニメ化は規定路線でしょう。ロックバンド×二次元萌え美少女の方程式に一定の需要があるのは、けいおんやAngelBeatの例から明白だし、仮にアニメ化されたら覇権とは言わないけど、かなりいいセン行くんじゃないかって、あえて今から言っておきましょうか。
タグ:ラノベ
posted by かがみ at 00:09 | 文化論