2013年02月28日

司法制度改革という「失われた10年」

試験合格者数目標3000人、文科相「間違っていた」(福岡の家電弁護士 なにわ電気商会)

司法試験の年間合格者数3000人という数字は今世紀初頭に画策された司法制度改革審議会の意見書を受けたものです。曰く、「国民の社会生活上の医師」としての法曹。曰く、「公共性の空間」としての司法部門。曰く、「点」による選抜ではなく、「プロセス」としての法曹教育等々…舞い踊る数々の美麗字句もいま見るとなんともむなしい限りだが、ともかくもその結果、拙速ともいうべき早さでロースクールが華やかに立ち上がり、なんだかんだで公平性だけは担保していた旧司法試験は制度の波間へ人知れず消えていった。

そしてあれから10年の月日が流れた。その間、多くの有為な人材が人生を棒に振り、司法研修所は修習生の質の低下に頭を抱え、弁護士業界は供給過多の過当競争で日々疲弊していった。一方で、司法へのアクセスは依然改善されず、それどころか将来的には、法曹の社会的地位の低下による司法権の権威の失墜すら懸念される。法律っていうのは、良くも悪くもロジック以上に権威に依存している部分があるからね。いずれにせよ、かような昨今の状況をみるに、あの「改革」とはほんとうに一体何だったんだと思わざるを得ない。

この10年で失ったものはあまりにも大きいと言わざるをえないでしょう。

弁護士ですが、ニートです。うつとのハイパースペシャルバトル
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タグ:司法
posted by かがみ at 01:25 | 法律関係

2013年02月25日

劇場版「とある魔術の禁書目録」の先着入場特典が豪華な件

劇場版「とある魔術の禁書目録」遂に公開 豪華過ぎる特典文庫本10万3千部も話題

103000っていう数字は、言うまでもなくインデックスが記憶している魔道書の冊数にちなんだもの。

エンデュミオンっていうのは学園都市にある宇宙エレベータの名前。全く気づかなかったが、しれっとTV版にも登場していたらしい。宇宙エレベータっていうと最近じゃガンダム00ですが、そのアイデア自体は、既に100年以上前に宇宙旅行の父コンスタンチン・ツィオルコフスキーが思いついているんですね。彼によれば、赤道上から天に向って塔を建てていくと次第に遠心力が強くなり、静止軌道半径において遠心力と重力が釣り合うとのこと。長らくは空想の域を脱していなかった宇宙エレベータですが、近年、カーボンナノチューブというきわめて高い強度を有する物質が発見されたことで、実現可能性が急速に現実味を帯びてきているみたいです。

劇場版の時系列的は大覇星祭前、原作8巻から9巻の間の話。吉野さんが脚本だからかなのか、完全にマ◯ロスになっちゃっていた。作画はあまり劇場版て感じはしなかったが、オービット・ポータル社の社長室(?)のゼンマイ仕掛けとか、宇宙エレベータ内部とかの背景美術の作り込みは劇場版に相応しい美しさ。さすがにマ◯ロスだけあって宇宙エレベータ最頂部で展開されるライブシーンは圧巻でした。

ステイルの弟子らしい魔女っ子三人組は可愛かったですが、超電磁砲組は思ったより扱いが薄かったのは残念。まあ原作の美琴ちゃんの扱いも相当にアレだし、あくまで「禁書目録」の映画だし仕方がないか。一方さんに至ってはもはやゲスト出演に近い有様。とはいえ、ステイル・美琴ちゃん・一方さんが、それぞれ爆砕ボルトを破壊していく流れは昔の少年ジャンプ的な熱い展開でしたね。あと、ステイルとシャットアウラさんのカーチェイスは攻殻機動隊みたいで良かった。っていうかシャットアウラさんの部隊って完全にタチコマ部隊だよね。

シナリオは、劇場版単体で見ると、お世辞にもわかりやすいとは言えない。例えば、物語の根幹を為しているはずのゴスロリ美少女社長レディリー=タングルロードの自殺願望。軌道上にアリサちゃんを核とした巨大術式を展開することで1000年生きた彼女はめでたく死ねる(?)らしいが、その背景事情がサッパリわからないので、せっかく可愛い敵役なのに感情移入しづらい。その辺は前日譚が描かれているPSP版に丸投げというか、要するにゲーム買え、ということかね?そういう意味では、ゲームと三澤紗千香さんのプロモーション的側面がかなり占めている感はありましたね。EDの曲は良かったです。

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posted by かがみ at 01:03 | 文化論